2026年5月23日(土)、美郷あきさんの20周年記念フルバンドライブ「love letter」の歌唱予定曲が追加公開されました。その中に「Goal to NEW WORLD」がありました。
「HIKARI」や「beautiful flower」のような代表曲とは、少し違う位置づけの曲かもしれません。でも僕にとってはかなり特別で、大学時代に聴きまくっていたラジオ番組『サンライズラヂオEX。』の記憶と強く結びついている曲です。
サンラヂのテーマソングだった曲
作詞は畑亜貴さん、作曲は齋藤真也さん。2005年7月6日リリースのシングル「Silent wing」に収録され、2014年発売の10周年ベストアルバム『GIFT』Disc2(9曲目)にも入っています。
そしてこの曲の一番大事な位置づけが、Lantis公式サイトにも明記されています。「Goal to NEW WORLD」は、ラジオ『サンライズラヂオEX。』のテーマソングです。
アニメやゲームの主題歌とはちょっと違って、ラジオ番組のテーマソングというのは番組の空気ごと記憶に残ります。夜にラジオをつけた瞬間の感じ、パーソナリティの声、ノイズ混じりの音、番組が始まる前の静けさ。そういうものと一緒に曲が刷り込まれていく。「Goal to NEW WORLD」は、僕にとってまさにそういう曲です。
そもそも僕はラジオオタクだった
今みたいにスマホで全国の番組を聴ける時代じゃなかったので、ラジオ大阪、ラジオ関西、東海ラジオなど、AMラジオをつけては電波を探して聴いていました。夜になるとAMは遠くまで届きやすくなるので、少しでも受信しやすい場所を探してラジオの向きを変えたり、アンテナを伸ばしたり、窓際に置いてみたり。おばあちゃん家に帰省するときもラジオを持っていって、長崎では入らない番組を福岡の電波で拾おうとしていました。
さらに言うとラジオを自作しようとしていた時期もあって、コイルを巻いて巻き数を変えたら受信しやすくなるんじゃないかと試していた。理屈をちゃんと分かってたかは怪しいんですが、とにかく「聴きたい番組をどうにかして聴きたい」という気持ちだけは強かった。今思うと相当変な大学生だったと思いますが、遠くの電波が入った瞬間にどこか別の世界とつながったような感覚があって、それが本当に楽しかったんです。
深夜0時半、「こんばんマルっと!」からが始まり
そんな大学時代に毎週のように聴いていた番組が『サンライズラヂオEX。』でした。東海ラジオで日曜深夜0時半から1時の放送、つまり日付的にはもう月曜になっている時間帯です。パーソナリティは美郷あきさん本人で、深夜0時半にラジオをつけると「こんばんマルっと!」という挨拶が流れてくる。テーマソングとして「Goal to NEW WORLD」が流れてくる。しゃべっているのも歌っているのも全部あきさんで、あの時間帯のラジオはまるごと美郷あきさんの記憶として残っています。
問題は、そこで終わらないんですよね。番組が終わっても別のラジオを聴き続けて、気づいたら深夜2時。翌朝の月曜から普通にクソ眠い。週の始まりから万全じゃない状態でスタートする大学生活を毎週送っていました。お便りも送っていて、SNSで気軽に反応できる時代とは違ってラジオにメールを送るのには少し特別感があって、感想を書いて送って、読まれるかもしれないと思いながら次の放送を待つ。その流れも含めて、あの時間は僕にとってちゃんとした毎週の習慣でした。
毎週あきさんの声を聴いていたら自然とライブやリリースイベントにも足を運ぶようになって、研究室を抜け出してライブに参加した記憶もあります。たしか卒業研究か何かでいないといけない時期だったと思うんですが、「でも行きたい」が勝った。研究室の人には申し訳ないですが、それくらい行きたかった。ラジオを聴く→好きになる→ライブに行く→また放送を楽しみにする、というサイクルが大学時代の生活の中にあって、ついでにサンライズ作品にも興味が広がってスーパーロボット大戦を買い、サンライズ英雄譚にも手を伸ばして——気づいたらアニメ・ゲーム・ラジオ・アニソンの世界に深く入っていた。その起点に、このラジオと「Goal to NEW WORLD」があります。
でも、ちゃんと記憶にある曲がある
あきさん本人が2020年に自身のYouTubeチャンネルでこの曲を歌ってみた動画を公開しています。
コメント欄を見ると、同じようにサンラヂを聴いていた人たちの声がちらほらあって、「学生時代ラジオで毎週聞いてたので懐かしい」「当時スパロボの情報求めてよく聞いてました」「ハタチの頃ずっと聴いてたのに仕事始めていつの間にか忘れてて、最近ふとこの曲を思い出して検索したら本人が歌ってた」みたいな声が並んでいます。一番上のコメントには「リクエストした曲です!!」という言葉もありました。
この感じ、すごく分かります。今回のセットリストを見て僕が反応したのと全く同じ構図です。代表曲として大きく語られるかどうかじゃなく、自分の記憶の中にちゃんと残っている曲だからこそ、曲名が出た瞬間にうれしくなる。そういう種類の曲です。
このタイトル、今のライブに合いすぎる
ちなみに実際にはすでに21年目だったりします。でもライブは「20周年」って言っちゃってる、という。まあそういうものですよね、節目として区切るのが20周年なわけで。
その20周年のライブで「Goal to NEW WORLD」が歌われる。20年というゴールを迎えて、次の世界へ向かう。作られた当時にこのライブを想定していたわけじゃないと思いますが、時間が経った今だからこそタイトルの意味が別の形で響いてくる。そういう曲ってあって、「Goal to NEW WORLD」はまさにそれだと思います。
5月23日、あの頃の夜ごと受け取りに行く
ラジオで聴いていた頃は、小さなスピーカー越しのAMの音でした。電波を探しながら深夜に拾っていた音が、今度はライブ会場でフルバンドで鳴る。深夜0時半の「こんばんマルっと!」から始まって、そのまま深夜2時まで聴き続けて、研究室を抜け出してライブに行っていた大学時代の自分が、20周年のステージでこの曲を聴く。
当時はラジオの向こう側にあった曲を、今度は自分が会場まで行って受け取りに行く。なんかそれだけで、かなり胸にくるものがあります。
ライブ詳細
美郷あきさんの20周年記念フルバンドライブ 「love letter」 は、2026年5月23日(土)に代官山SPACE ODDで開催予定です。「Goal to NEW WORLD」を含む公開済み楽曲を見て気になった方は、ぜひ公式チケット情報を確認してみてください。


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